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『天城越え』(あまぎごえ)は、松本清張の短編小説。1959年11月『サンデー毎日』特別号に、「天城こえ」のタイトルで掲載され(掲載時の挿絵は御正伸)、1959年12月に、単行本『黒い画集2』収録の1作として〔『黒い画集』は元々『週刊朝日』連載のシリーズであるが、本作は初単行本化の時点でこのシリーズに編入され、以降『松本清張全集 第4巻』(1971年8月、文藝春秋)や新潮文庫版(1971年11月)でも、『黒い画集』の1作とされている。〕、光文社から刊行された。 1983年に松竹で映画化、また1978年に日本放送協会(NHK)で、1998年にTBSでテレビドラマ化されている。 原康義による朗読CDが、2004年に新潮社より発売された。 == あらすじ == 三十数年昔のこと、16歳の私は、はじめて天城を越えた。私の家は下田の鍛冶屋であったが、なんとかしてよその土地に出ていきたいと思っていた私は、静岡にいる兄が羨ましくてならず、6月の終わりに、かねてからの希望を決行する気になった。 天城のトンネルを通り抜けると、別な景色がひろがっていた。私は、「他国」を感じた。 湯ヶ島まで来たときには、もう夕方近くなっていた。向こうから、一人の大男が歩いてきた。一目で、他所者だと分かった。「あれは、土方だね。ああいうのは流れ者だから、気をつけなければいけない」と、呉服屋から言われた。静岡に行く元気がなくなった私は、下田に引き返す決心をした。 すると、そのとき、修善寺の方角からひとりの女が歩いてくるのが目についた。私は、その女が過ぎてから足の向きを変え、あとを歩いた。「そいじゃ、ちょうどいいわ。下田までいっしょに行きましょうね」。私は自分でも顔のあかくなるのを覚えた……。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天城越え (松本清張)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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